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4冊目 読む時間 約12分

院の「取扱説明書」を作る

一度作れば、毎回同じ説明をしなくてよくなります。

4冊目で分かること

  1. 1 なぜ、毎回おなじ説明をしなければいけないのか
  2. 2 院の情報を一度書いておくだけで覚えさせる方法
  3. 3 AIが急に話を忘れるときの、たった1つの対処

1. 新人スタッフを、想像してみてください

こんにちは。治療院ネクストの加藤です。

3冊目まで終えた先生は、いま、こういう状態です。

とても優秀な新人スタッフが、今日から院に来た。

でも、その人は、うちの院のことを何ひとつ知らない。

だから、こうなります。

先生:「ブログ書いといて」 AI:「どんな院ですか? 誰に向けて書きますか? どんな言葉づかいで?」

そこで先生は、こう打ちます。

「うちは新宿の整体院で、慢性痛が専門で、患者さんは40〜60代が多くて、

ですます調で、専門用語は使わないで、最後に予約の案内を入れて……」

毎回これです。

新人スタッフなら、3日で覚えます。でもAIは、次の日にはまた忘れています。

2. 解決策は、「院の取扱説明書」を1枚置くこと

やることは、たった1つです。

AI作業 フォルダの中に、

「うちの院はこういう院です」と書いた紙を1枚、置いておく。

置いておくだけで、AIは毎回それを先に読んでから仕事を始めます。

新人スタッフに渡すマニュアルと同じです。 1回作れば、あとはずっと効きます。

この紙には決まった名前があります。CLAUDE.md (クロード・エムディー)です。

メモ

「.md」は、ただの文字ファイルの種類です。おぼえなくていいです。

「AIが最初に読む紙」とだけ思ってください。

3. 作り方(AIに作らせます)

自分で書かなくていいです。AIに作らせます。

アプリに、これをそのまま打ち込んでください。

このフォルダに CLAUDE.md というファイルを作ってください。
これはあなたが毎回最初に読む、私の院の説明書です。

中身は私が答えるので、質問してください。
一度に全部ではなく、1つずつ聞いてください。

すると、AIが1つずつ質問してきます。答えていくだけで、説明書ができあがります。

5分で終わります。

4. 何を書いておくといいか(そのまま使える型)

質問に答えるとき、迷ったらこの項目を埋めてください。 全部埋めなくてもかまいません。 埋めた分だけ、精度が上がります。

① 院の基本

院の名前 場所(駅・エリア) 先生の資格(柔道整復師/はり師・きゅう師/あん摩マッサージ指圧師/国家資格なし・整体)

→ ここは必ず書いてください。 資格によって、書いていい広告表現が変わります(付録D)

何が専門か(慢性痛/産後/スポーツ など) ひとり院か、スタッフがいるか

② 患者さんのこと

年齢層(例:40〜60代) 男女どちらが多いか どんな悩みで来るか(例:腰痛・肩こり・寝ちがい) どんな仕事の人が多いか(例:デスクワーク、立ち仕事)

③ 料金・メニュー

初回いくら/2回目以降いくら 回数券があるか 施術時間

④ 言葉づかい(ここが一番効きます)

ですます調/だ・である調 やわらかめ/きっちりめ 専門用語は使う/使わない 患者さんの呼び方(「患者さま」「〇〇さん」など)

⑤ 書いてはいけないこと(これも必ず)

「治る」「治ります」「必ず良くなる」「完治」は使わない 効果を断言しない 「日本一」「地域No.1」など、根拠を出せない表現を使わない 他院の悪口を書かない (整体の場合)「診断」「治療」「医療」は使わない くわしくは 付録D

⑥ よく使う決まり文句

ブログの終わりに毎回入れる予約の案内 公式LINEのURL 院のキャッチコピー

5. 書き方のサンプル(写して使えます)

こんな感じになります。参考にしてください。

# うちの院について

## 基本
- 院名:〇〇整体院
- 場所:新宿・四谷三丁目
- 専門:慢性の腰痛・肩こり
- ひとりでやっています

## 患者さん
- 40〜60代が中心。女性がやや多い
- デスクワークの人が多い
- 「何年も痛みが続いている」という人がほとんど

## 料金
- 初回 6,600円(カウンセリング込み・60分)
- 2回目以降 5,500円(40分)

## 文章を書くときのルール
- ですます調。やわらかく、落ち着いた感じで
- 専門用語は使わない。使うときは必ずかっこ書きで説明する
- 患者さんのことは「患者さま」ではなく「〇〇さん」と書く
- あおらない。不安をあおる書き方は絶対にしない

## 絶対に書かないこと
- 「治る」「必ず良くなる」「完治」「必ず」「100%」
- 効果の断言
- 「日本一」「地域No.1」など、根拠のない一番表現
- 他院との比較・悪口

## ブログの最後に必ず入れる文
「ご予約・ご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。」

6. 効果を確かめてみましょう

説明書ができたら、こう打ってみてください。

肩こりのブログを1本書いてください。

それだけです。

以前なら「誰に向けて?」と聞かれたところが、 今度はいきなり、先生の院らしい文章が出てきます。

40〜60代のデスクワークの人に向いている ですます調で、やわらかい 専門用語がない 最後に公式LINEの案内が入っている

これが、説明書の力です。

7. 説明書は、育てていくものです

一度作って終わりではありません。

「ちょっと違うな」と思ったら、そのつど足していきます。

やり方は、これだけです。

いまの文章、少しかたいです。
「〜ですね」みたいな、話しかける言い方を混ぜてください。
このルールを CLAUDE.md にも足しておいてください。

最後の1行がポイントです。「説明書にも足しておいて」と言うと、次から自動で守ってくれます。

直したいと思った瞬間が、育てるチャンスです。3か月も使えば、先生専用のスタッフになります。

8. AIが「急に忘れる」ときの話

使っていると、こういうことが起きます。

さっきまで分かっていたのに、話が噛み合わなくなる 前に言ったことを、無視し始める 動きが遅くなる

故障ではありません。 理由があります。

理由:AIには「一度に覚えていられる量」があります

AIは、その会話で話したこと全部を、常に読み直しながら答えています。

会話が長くなると、読み直す量がどんどん増えます。 そして、ある量を超えると、古い話から押し出されていきます。

机の上を想像してください。 最初は広い机です。書類を置くほど、置き場所がなくなる。 最後は、古い書類を床に落としながら作業することになります。

対処:新しい会話を始めるだけ

やることは1つです。

仕事が1つ終わったら、新しい会話を始める。

アプリの「新しい会話」ボタンを押すだけです。(黒い画面の場合は /clear と打ちます)

机の上を、いったん片づけるイメージです。

大事なこと

新しい会話にしても、CLAUDE.md (院の説明書)は消えません。 AIは、新しい会話でも必ずそれを読んでから始めます。

だから、遠慮なくどんどん新しくしてください。 これが、いちばん多いつまずきの解決法です。

目安

こうなったら、新しくするサインです。

話が噛み合わなくなった 1つの仕事が終わった(ブログを書き終えた、など) まったく別の作業に移る(ブログ → 数字のまとめ)

9. 会話を分ける、もう1つの理由

「ブログの相談」をしていた会話の中で、いきなり「先月の売上を出して」と言うと、 AIはブログの話を引きずったまま数字を扱おうとします。

1つの会話=1つの仕事。

これだけで、出てくるものの質がはっきり上がります。 治療院でいえば、施術中に電話対応をしないのと同じです。

4冊目でできるようになったこと

  • CLAUDE.md (院の説明書)を作った
  • 院の基本・患者さん・料金・言葉づかいを書いた
  • 書いてはいけない表現を書いた
  • 説明書ありでブログを書かせて、違いを確かめた
  • 話が噛み合わなくなったら「新しい会話」にすると分かった

明日の一歩

CLAUDE.md に、「書いてはいけないこと」だけでも書いてください。

全部埋めなくていいです。まず、この1つだけ。

CLAUDE.md に「絶対に書かないこと」を足してください。
・「治る」「必ず良くなる」「完治」「必ず」「100%」という言葉は使わない
・効果を断言しない
・「日本一」「地域No.1」など根拠のない表現を使わない
・不安をあおる書き方をしない
・私の資格は〇〇です(柔道整復師/はり師・きゅう師/整体)

これは、院を守るための1行です。

AIに文章を書かせるなら、いちばん先に入れておくべき設定です。

次は5冊目です

ここまでで、先生の院を知っているAIができました。

次はいよいよ、毎日の仕事をまとめて任せます。

ブログ 口コミの返信 LINEの一斉配信 インスタ 月末の数字

ここからが、いちばん効きます。

つまずいたら、公式LINEでそのまま聞いてください。

分からないところは、LINEでそのまま聞いてください。

画面の写真を送っていただいてもかまいません。私が返信します。

「うちの院だと、どこから?」

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